国会議事堂の戦い7

「バックアタック」

壮絶な戦いが展開される国会議事堂の戦い…。
その戦いは、国会議事堂の外でもまだ、続いていた。

国会議事堂正面を突破した真・日本国軍。
しかし、外道川軍の反撃が容赦なく継続する。

尼存大将軍 ヘートマン2世軍が、大逆襲を展開。
一挙に強襲をかける。
守備隊も奮戦したが、奇襲に後手を取られた。
ついに外道川軍先頭に立つヘートマン2世の奮闘で、議事堂正門を奪回した。

ヘートマン2世…。
戦後GHQの大物として登場した偉大な父、ヘートマンの息子。
しかし、その偉大な父は、謎の死亡をとげた。

その跡を継ぐヘートマン2世は父の死を暗殺と判断。
下手人は、当然猫舌一派であると思いこんでいた。

十二大将軍の中でも、戦闘力と囲碁はトップクラスだ。

正門を守備していた板橋の部下達は、議事堂内に後退。
それを追い議事堂内にバックアタックするヘートマン2世軍。

まさに、戦局は、混迷を迎えた・・・!!

議事堂内に構築した真。日本国軍の陣地に突如、攻撃をかける外道川軍。
「しまった!!正門を奪還されたのか!?」
「防げ!!ここで食い止めろ!!」
2階から、板橋が下りてきた。
「オレのメンツにかけても、これ以上の失態はできない!!」

板橋を中心に、将兵団結してヘートマン2世軍を迎え撃つ。

壮絶な銃撃戦が展開された。
銃を乱射しながら突進するヘートマン2世の部下。
板橋も小銃で迎え撃った。

そこへ、流暢な英語がこだまする。

「This is a pen !!」
(地獄行きのキップをくれてやるぜ!!)

板橋の部下が、拳銃によって撃ち倒された。
「なんだ!?敵はガンマン!?」

「That is a desk」
(貴様は強くない)

ズダーン!
また一人、射殺された。

反撃するが、かなりの強敵。

「気をつけろ!!もしかすると、ボス級の大物かもしれん!!」

「I like music」
(お前たちに殺された父の仇だ)

ズダーン!!

ヘートマンの正確な射撃で、次々に兵たちが倒されて行く。
「なんというやつだ」
板橋はうなった。
ヘートマン2世の活躍で、ヘートマンの部下も攻撃を加える。
このままではやられる…!?

「Are you human !?This is a pen ! 」
(次は誰だ!!猫舌出て来い!!地獄に送ってやろう!!)
ズダーン、バキューン!!

板橋は覚悟した。
「全員で一斉射撃だ!!弾薬が全て無くなってもいい。」
全員が、手持ちの銃器と弾薬を確認し、板橋の合図で攻撃を覚悟する。

「A tiger is a great animal!!」
(俺は無敵だ!!ゼハハハハ!!)
拳銃を振り回しながら勝利を確信して敵陣に後ろを向き、ズボンを脱いだ。
尻を敵陣に晒して挑発する。

「良し今だ!!撃て、撃てーーーーーー!!!」

ババーーン!!ズダダーーン!!

「ウボァーッ」

ヘートマンは、一斉射撃を受けて、ハチの巣になる。
「バカめ!!やったぞ!!」
板橋が叫ぶ。
「将軍!!」ヘートマン2世の部下が思わず駆け寄るが・・・
ダダダッ!!

「ウボァー!!」
ヘートマンの部下達も血祭りになる。

よろよろと立ちあがるヘートマン2世。しかし、その生命力は風前のともしび。
ヘートマン2世はそのまま崩れ落ちた。

「Mary has red hair…」
(ケツがピリピリして痛てェ…)

それが尼存大将軍 ヘートマン2世の最後であった。


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