国会議事堂の戦い3

「決戦の時、来る!!」

猫舌の軍が国会議事堂に向け進軍して来る。

外道川政権軍は、残存兵力を引き揚げ、国会議事堂の前に終結。
猫舌の軍の前には、無人となった道路がある。

外道川総理は、執務室の中で宇宙大将軍・鬼崎相隣剣と会話していた。

「鬼崎!!守備軍の総指揮はお前に任せたぞ!!」
「お任せ下さい。私に秘策があります」
「秘策だと!?」
「フフフ…猫舌の息子、椎座の居所を秘密警察がつかんだのです」
「何、ヤツの息子は行方不明で死亡宣告が出ていたはずだが??」
「そこですよ。椎座は生きていて、都内でラーメン屋を経営していたのです」
「灯台もと暗しと言うことか。もちろん、鬼崎貴様のことだ…」
「秘密警察の残存兵力総員で、椎座を捕らえて人質にする作戦を開始しました」
「もしも、捕えることに失敗したら?」
「厚木飛行場に、原爆を搭載したB-29を用意しております」
「何だと!?厚木飛行場を徹底死守させるお前の考えは、そこにあったか!!」
「椎座を殺せば、猫舌も精神的に大打撃を受けてショック死すること間違いありません」
「そうか!!我々に勝機ありとは、そういうことだったのか!!」

そこへ、伝令が入ってきた。
「いよいよ猫舌の軍が接近して来ました!」

「総理、我ら十二大将軍、全員で猫舌に相対し我らの雄姿をみせてやります」
「そうか、ならば行け!!我らの勝利のために!!」

…10分後。

猫舌の軍勢は、国会議事堂の前に布陣した。

国会議事堂の前には、外道側軍最後の部隊が集結している。
大きく分けて6つの部隊。6人の将。

中から、さらに6人の将が出てきた。

「敵の将らしき者が出てきました!」
猫舌達は、彼らを注視した。

宇宙大将軍・鬼崎相隣剣が大声で叫んだ。

「反逆者・猫舌とその愚かな仲間たちに告ぐ!!我々は最強の十二大将軍である!!」

「十二大将軍だと?やはり、情報は本当であったか。」
猫舌は聞いた情報が確かであったことを再確認した。

十二大将軍…。外道川犯左衛門が集めた最強の将軍たちと言う。
その戦闘力は、常人の3倍とも言われる謎の存在。

「十二大将軍か…追い詰められたネズミとは言え、何が出てくるかわからぬ」
その言いようの知れぬオーラを猫舌達は感じていた。

「我々大将軍ひとたび立てば、貴様らなどゴミ以下だ!」

「あの大口を黙らせろ!!総攻撃だ!!」
猫舌達の軍勢は、一斉攻撃の準備にかかる。

「頃は良し。外部に布陣した6大将軍の軍勢は、敵に対し突撃せよ」

鬼崎はそう指示を出し、他の5人の将軍と共に議事堂の中に退いた。
「行くぞ!!突撃だ!!」
将鞭大将軍 バルバリーゴ・天婦羅の号令と共に、外道川軍が一斉に攻撃を開始した。

ここに、最後の決戦が開始されたのである。



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