国会議事堂の戦い2


「吠える虎猫」

旭日旗を掲げ国会議事堂を目指して突進する集団がいた…真・日本国軍だ。
重装甲クロムウェルを先頭に押したてチャレンジャーが後続する。
雑多な車両群の中に装甲自動貨車が走っていた、猫舌の移動司令部である。
「いよいよ、王手を掛ける時が来たな」
猫舌は完全装備でいつでも下りれる体勢で待機していた。
「大将、王将の護衛は手強い連中だと聞いているぞ」
板橋がぶっきらぼうに忠告する。
「ああ、解っている。たとえこの戦いで我々が相打ちしようとも国を奪回出来ればいい。
後は若い世代が何とかしてくれる…死んでもあの男を政権から引きづり降ろしてやる!」
猫舌は老いてもなお血気盛んだ。
「司令長官、間諜からの報告によると議事堂周辺の敵軍の士気が上がっているようです!」
幕僚の一人が報告する。
「勝てば官軍、負ければ賊軍だ。
各自気を引き締めていけ、敵は儂等を血祭りにあげるべく牙を磨いているぞ!」
猫舌はマイクに向かって吠えた、各隊の反応が聞こえる。

猫舌派の腕利きは
猫舌 虎之助造兵大将を始め、
司令長官護衛の板橋 前兵衛主計中佐
次代を担う風呂戸 葉須磨中将
その副将ジャーキー・チェーン

そして将官達の護衛に
神戸 榛名中佐
浦賀 阿武隈中佐
船引 三春中佐
岩丘 虎臣造兵中佐
妙音寺 菊代主計中佐
人目 余造兵中佐
鷲平 勝乃中佐
を指揮官とする各隊が続く。

国会議事堂前には6人の男達が仁王立ちしていた。
そしてその背後には大勢の外道川派が展開している。
散開する猫舌派、最終血戦の火蓋は切られ様としていた。

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