国会議事堂の戦い10

「三位一体ストリーム」

次から次へと起こる想像を超えた事態に猫舌自身かなりショックをう受けていた。
特にタイタンこうじGの死とその兄鬼崎の存在は猫舌を苦しめる。
「これから先も辛い戦いになりそうだな…」
「大将、楽な戦いなんてあったか?」
「それもそうだな、よし上へ行くぞ!」
猫舌の独り言に板橋が問い猫舌は思い直し再び戦うべく5階へ上がった。


「馬鹿な!あの戸打魔が負けただと?!」
鬼崎は衝撃を受けた。
常人並みの戦闘能力しかない猫舌達が束になっても勝てないと思っていた戸打魔 期読売がやられたのだ。
「巨大な雷…あの自称『元』魔法少女どもか!」
謎の敵…英国の近衛兵と幕末期の米海兵隊と普魯西の近衛狙撃兵のコスプレをした連中が倒したと鬼崎は考えた。
だがそれは見当違いである、恐らく3人が纏めてかかっても戸打魔は倒せるか怪しい相手である。
鬼崎達は神にすら見放されていた。
そんな事も露知らず鬼崎は攻め上がって来る猫舌達を迎え撃つべく考えていた。
「オレが行く!」
鬼崎は自ら行く事を決めた。
「オレサマモ行キマス」
「ミーも行くでおじゃる、誰か殺さないとサタニウム298が喉を通らないでおじゃる!」
岸岡 王四郎と吉原居候 ゴキタマは鬼崎と共に出る事を決意した。
「もう一度、連中にジェットストリームアタックをかけるぞ!」
鬼崎達は8階を出た。


「神」の力によって戦力が回復した猫舌側の攻勢は激しかった。
無反動砲や擲弾筒、噴進砲等の火器が爆風を巻上げ外道川軍を吹飛ばし、
容赦無く撃ち込まれる小銃、機銃によって釘付けにされていた。
「この調子なら5階の制圧は時間の問題だな」
猫舌は弾丸の飛び交う中、相変わらず最前線で指揮を執っていた。
「造兵大将、前方からジャーキーを殺った3人組が!」
兵卒が思わず叫んだ。
「鬼崎達か…構わん、テーッ!」
猫舌側は射撃を3人に集中した。

「猫舌!貴様がタカシを誑かしたせいでタカシは死んだのだ!」
「自分で撃っておいてよく言うわい」
「タカシの仇だ、死ねェーッ!」
短い会話の後、鬼崎達は一気に距離を詰めて来た。
岸岡が毒蛇を放つ、猫舌は歳のわりに機敏な動きで上へ避けた。
「喰らうでおじゃる!」
吉原居候も上へ移動し猫舌に対して腐敗した投げ味噌を投げつけた。
「うおッ!」
猫舌は叫びながら躱す。
「ウアッ!オレサマヲ踏ミ台ニシタ!」
猫舌は岸岡を踏み台にしてそのまま吉原居候の方へ跳んだ。
「!!、ギャァーーーッ!」
吉原居候を量産型小銃兼正で突き刺し縦斬りにした。
「猫舌、貴様ーッ!」
激高した鬼崎が猫舌を鉄扇で撲殺しようとした時、板橋は咄嗟に俎板を投げつける。
「ぐはぁ!」
腹部に俎板が直撃し鬼崎は腹を抱えて倒れた。
「ヨクモ弟ヲ!…コノ場ハヒキマス!」
岸岡は鬼崎を抱えて上の階に引き下がった。
この戦闘により5階の外道川軍は総崩れになり上の階へ退却して行った。


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